厳島神社 摂末社,境内
境外摂末社

嚴島神社境内地の外に鎮座している摂末社のご紹介いたします。 国宝嚴島神社は、平成8年に世界遺産に登録されました。

 
 

 

境外摂末社

境内社は、嚴島神社社殿境内地に鎮座している神社のことを指しています。

境外社は、嚴島神社社殿境内地の外に鎮座している神社のことを指しています。

尚、島外摂社地御前神社は宮島対岸の廿日市市地御前に鎮座、その他の社は全て宮島島内に鎮座しています。

境外摂末社 各神社

大元神社

境 外

摂社

御本殿は重要文化財

御祭神

大山祇神

保食神

国常立尊

由 緒

鎮座年月不詳。

当社は古くから地主の神、或いは本社の旧址とも伝わる。

大元神社は長浜神社と恰も向かい合い両社が御本社の両翼を成し、毎年旧暦の6月17日の管絃祭の時、御両社とも沖合の御座船上で祭事を執り行い管絃が奏される。

御社殿

三間社流造り、屋根は特殊な長板葺きで他に例を見ないもので、大元葺ともいわれる。

玉殿は三殿である。その前に拝殿がある。

例祭日

1月20日百手祭(ももてさい)

鬼射神事が行われ、神饌には餝飯(ほうはん)という熟饌(調理された神饌)がお供えされる。

長浜神社

境 外 摂社
御祭神

興津彦命

興津姫命

所翁

由 緒

鎮座年月不詳。

古くは長浜エビス社と呼ばれていた。漁家の信仰が篤い。

管絃祭の時には大元神社同様に沖合の御座船上で祭事を執り行い管絃が奏される。

御社殿

本殿は桁行き三間余り、梁間四間、瓦葺。内陣と外陣に別れている。

別棟で拝殿前の海辺に四脚鳥居がある。

例祭日

11月20日

荒胡子神社

境 外

末社

御本殿は重要文化財

御祭神

素盞鳴命

事代主神

由 緒

鎮座年月不詳。

島内の寺院大願寺の子院 金剛院の鎮守であったが、明治の初め、神仏分離令の後、御本社の末社に班した。

御社殿

一間社流造千木鰹木を置いた檜皮葺、朱漆塗りの御本殿で、破風下両側に極彩色の火焔宝珠を唐草で包んだものを入れた蟇股がある。

拝殿・石鳥居がある。

例祭日

11月20日

三翁神社

境 外 摂社
御祭神

中央殿 佐伯鞍職所翁岩木翁 安徳天皇二位尼大綿津見命

殿 大己貴命猿田彦命

殿 御子内侍竹林内侍 徳寿内侍各祖神若宮

由 緒

鎮座年月不詳。

平清盛公が近江の「日吉山王」を勧請したことから「山王社」といい、この付近を「坂本」ともいった。

御社殿

一間社流造 檜皮葺の御社殿が三殿並立している。拝殿、銅で巻かれた神明鳥居がある。

例祭日

10月23日 祭典中舞楽が奉奏される。

豊国神社

境 外

末社

重要文化財

御祭神

豊臣秀吉霊神

加藤清正霊神

由 緒

豊臣秀吉公が、千部経読誦するために天正十五年(1587)に発願し、安国寺恵瓊に命じ建立した本瓦葺き入母屋造りの大経堂。

秀吉公没後は,天井の板張りや建造物の外構など完成を見ないまま現在に至る。

明治5年に秀吉霊神を祀り豊国神社と改称した。経堂は「千畳閣」とも呼ばれている。大正7年宝山神社の祭神加藤清正霊神を合祀する。

御社殿

桃山期の豪壮な建物で、桁行正面十三間、背面十五間、梁間八間、一重、本瓦葺、入母屋造り、楠材二重椽を廻らしてある。

例祭日

9月18日

金刀比羅神社

境 外 末 社
御祭神

大物主命

佐伯鞍職

由 緒

鎮座年月不詳。

本殿内の玉殿は京都御所御造営の時、全国から棟梁が四十七人選ばれたが当島の晒屋重蔵、橘屋幸右衛門、河内屋武平の三名がその選に入ったので、その頃の町内の大工棟梁が打ち寄り、永遠に模範となるような物に組上げたものである。

御社殿

本殿 桁行一間二尺、梁間一間。拝殿 桁行九尺一寸、梁間二間、瓦葺。

例祭日

11月10日

清盛神社

境 外 末 社
御祭神 平 清盛
由 緒

昭和29年3月19日鎮座

昭和27年(1952)が平清盛公の没後770年にあたる事から、昭和28年に清盛公の遺徳を顕彰するため、清盛神社を創建すべく奉賛会を組織し、摂社三翁神社から分祀した新しい神社である。

御社殿

一間社流造、檜皮葺、丹塗。瑞垣を廻らして居る。

例祭日

3月20日

御山神社

境 外 摂 社
御祭神

中央殿 市杵島姫命

殿 田心姫命

殿 湍津姫命

由 緒

嚴島神社の奥宮で、大きな巌の上の僅かな平地に建てられている。

本殿三棟が品字形に並び、御祭神三女神が夫々一柱ずつ祀られている。

御社殿

本殿は稍大きく桁行一間、梁間五尺余、小高い石の上にある。

左殿と右殿とは同形だが少し小さくて、桁行一間、梁間五尺余、何れも一間社流造、丹塗り、檜皮葺。

例祭日

2月1日

滝宮神社

境 外 末 社
御祭神

湍津姫命

素盞鳴命

由 緒

鎮座年月不詳。

背後懸崖に「白糸の滝」があるので滝宮の称があり、一に隈岡宮をこれとも言う。治承4年(1180)3月安徳天皇に譲位した高倉上皇は平清盛等と嚴島詣でし、翌日滝宮神社詣でしたと高倉上皇御幸記にある。

また、宮島八景の1つ滝宮水蛍と称された。

御社殿

平成17年の土石流により流失し、現在の御社殿は平成24年に再建。

例祭日

2月1日

粟島神社

境 外 末 社
御祭神 少彦名神
由 緒

鎮座年月不詳。

島内寺院大聖院の旧社僧、東泉坊の鎮守であった。

粟島さんと称して女性特有な信仰を集めている。

明治維新後に現在地に移された。

御社殿

切妻造り

例祭日

5月3日

道祖神社(幸神社)

境 外 末 社
御祭神 猿田彦神
由 緒

鎮座年月不詳。

俗に幸(さいわい)神社と云う。

御社殿

一間社流造の本殿と幣殿及び拝殿があり、石造の四脚鳥居がある。

嚴島図絵には金鳥居が有ったと伝えている。

例祭日

旧暦8月15日

北之神社

境 外 末 社
御祭神 猿田彦神
由 緒

鎮座年月不詳。

その昔「北の薬師」が此の地にあった。

御社殿

一間社流造の本殿が覆屋の内にあり、土間拝殿がある。

例祭日

5月23日

今伊勢神社

境 外 末 社
御祭神

天照大御神 八幡大神奥津彦神素盞鳴命 奥津姫命春日大神猿田彦神

相殿に藤原鎌足霊神が祀られている。

由 緒

鎮座年月不詳。

御例祭日に神社石段下の「存光寺」で湯立神楽が行われていた。

普通の湯立神楽と異なり甲冑を着け、太刀を帯びた四名の者が舞う。

陶晴賢の霊を慰めるものだといい、毛利家から今伊勢神社に二十五石を奉納されたのもその為である。

御社殿

一間社流造の本殿があり、瓦葺の拝殿がある。長い登り段の中程に四脚鳥居がある。

例祭日

11月1日

四宮神社

境 外 末 社
御祭神

祭神未詳

迦具土神

由 緒

鎮座年月不詳。

大正4年南町の境外末社秋葉神社を合祀したので迦具土神一座を加える。

「たのもさん」という、民間の習俗が夜行われる。

御社殿

一間社流造 檜皮葺で本殿前に石造の四脚鳥居がある。

例祭日

旧暦8月1日

地御前神社

境 外

摂 社

(廿日市市地御前に鎮座)

御祭神

大宮本殿に御本社御祭神市杵島姫命田心姫命湍津姫命

客人宮本殿に客神社御祭神天忍穂耳命天穂日命天津彦根命

活津彦根命熊野櫲樟日命

由 緒

推古天皇即位元年(593)嚴島御本社と同時の創建と伝えられる。

宮島には昔は神職も住まなかったため、風波などで島に渡れない時は此所で祭典をした。嚴島の方を内宮と呼び之を外宮と称した。地御前神社と呼ぶのは、嚴島御本社を島の御前と呼び、それに対して地の御前と呼んだことによる。

管絃祭の時には島外で唯一、沖合の御座船上で祭事を執り行い管絃が奏される。

御社殿

大宮本殿五間社(背面六間)流造、銅板葺、宝暦10年(1760)再建

客人宮本殿三間社流造、銅板葺、宝暦10年再建

拝  殿桁行九間、 梁間三間、入母屋造、銅板葺、大正3年再建

例祭日

旧暦5月5日祭典中に舞楽が奉奏される。流鏑馬も執り行われる。